MOTU 828mk2のフタをあける
前回までのあらすじ MOTU 828mk2を買いました - まめものはてブ
インチの六角レンチが届いたので、828mk2のフタを開けることにした。そう。828mk2の耳はインチの六角レンチがないと外れない。
サイズは 7/64 がぴったり合った。
前面LCDのバックライトLEDを確認したかったけど、ここはメインボードを外さないと外れないみたいなのでとりあえず今回はパス。コンデンサが漏れてないかだけ目視で確認した。 特に漏れている様子はないが、若干膨らんでいるようなきがしなくもない。交換するのがベターかもしれないな。とりあえず部品だけ調達して、どうするかは考えておこう。
この4700uF 耐圧10Vのコンデンサーはおそらくアナログオーディオ用の2電源レール。電圧は+-10.2Vなんだそうだ。普通定格の80%くらいで使うべきらしいんだが、定格越えのギリギリアウトの設計になっているみたい。隣のでかいのは15000uF 10Vで、デジタル向けのデカップリングのようだ。こちらが潰れると起動しないなど、動作がが極めて不安定になるそうだ。まだ大丈夫そうにみえる。
でかい容量・でかい耐圧の電解コンデンサはでかい。1Uラックマウントには厳しい。なのでこういうチョイスになったのかもしれないですが、定格越えかぁ・・。
DAC/ADCにはAKM AK4528VF、オペアンプはNJM4580, BB OPA2134UAなど定番が使われている。
眺めているとハンダがキラキラしていることに気付く。これはおそらく有鉛ハンダが使われている。RoHS施行が2006年らしいので、それ以前のものであることはまちがいないようだ。シルクやラベルには2003とあるから、やっぱくれくらいの時期の製造なのかもしれない。
なぜかコネクタが一カ所無理矢理刺さっているところがあるが、これは設計ミスだろうか、誰かがバラしてネジなくしたのだろうか。ちょっときになる。
828mk2の分解レポートはこちらのサイトに非常に詳しく掲載されている。
また、LEDの問題は、こちらのサイトに詳しい修理方法がある。
・How to fix the display backlight of the MOTU 828 mkII
「1.4Vに5.6Ωの抵抗がはいっとる。LED 1つに250mAも流してるから焼けたんや。」とある。この抵抗は変えないとやばそうだな。手持ちの面実装LEDで1.4V+100Ωでどれくらい光るか確認しておこう。 とおもってためしたのですが、順方向1.4Vだと赤色LEDでもまともに点灯ませんでした。
同ブログのコメントをみると、「1.4Vは壊れたLEDを外さず計測したのでは?」とコメントがありました。電流制限抵抗は別のところにあるため、砲弾型LEDへの入れ替えが多くの人で成功するようです。とりあえずそのまま入れ替えでOKっぽいですね。
ADAT入力用のTOSLINKケーブルも買ったので、そちらもつなげて出力を確認してみた。ここで一つ残念ポイントを発見。Mix Busはステレオ4系統あるのだが、合計8chまでしかルーティングできないので、ADAT Inputに8ch使うとOutputができない。ただ、ヘッドホンアウトは別にアサインできるみたいなので、それだけは使える。まあ、出力はそれほど必要ではなかったし、ADAT入力信号があるとそちらにクロック同期できるので、利便性があがるのでよしとしよう。PCにつないだらアサインできるかもしれないけど、そのへんはよくわからない。
いまのようにテーブルの上に置くと、非常に操作しにくい。まあラックマウント前提だからねぇ。
次は本丸のLEDだなぁ。どうしようかなぁ。