SP-404MK2にKORG Gadget2からインポート
昨年2022年は音楽機材をいろいろ買った1年でありました。その中でも比較的大物だったのがRoland SP-404MK2です。ほしいけどあまり使わないだろうな、ほしいなほしいなと数ヶ月間悩んだあげく買いました。非常にいいです。マジ最高です。しかし、やっぱり音ネタを用意しないといけないのがなかなか面倒で、あまり稼働していないのが実情です。もっといじり倒さないとうまくならないし、無限の可能性を感じまくるので、もっと触りたいけど、なかなかパワーが必要です。
長らくKORG Gadgetを愛用していて、いまもこれでよく音作りをします。KORG Gadget2でトラックをつくって、SP-404MK2でサンプリングするととても便利そうです。しかしやっぱりレコーディングしてスライスしたりBPM設定したりするのが面倒です。
404のシーケンサーを使わずにLOOPモードで複数のサンプルをループさせる場合、ピッタリ同じ長さでないとずれていきます。404のシーケンサーってなかなか難しいので、できればシーケンサを使わずポン出しでループさせたい・・・。
じゃあ、KORG Gadgetからエクスポートしたオーディオをトラックをインポートできれば、めっちゃ便利なのでは?そう思って試してみました。
iPadのKORG Gadget2でオーディオをエクスポートします。USB-CのSDカードリーダを接続し、SP-404MK2のSDカードを接続します。「ファイル」アプリでIMPORTフォルダにコピーします。いい感じだ!
で、早速SP-404MK2でインポート
Unsupported File... だめだ、ロードできない。
その後いろんなサンプリングレートで試してみましたがやはりだめ。SDカードに書き出したファイルはPCやMacでは開けるのでファイルが壊れているわけではない。
そこで、WaveLabで一旦ファイルをそのままの形で保存しなおしたら、なんとSP-404MK2で読めるではありませんか!
どうやら、KORG Gadget2の書き出すWAVファイルが、SP-404MK2とは「相性が悪い」ようです。別アプリで保存しなおすだけでいけるということは、どうもKORG Gadget2側の保存形式になんらかのクセがあるようです。
ファイルを別アプリで保存しなおせばいけるということなので、ちょっとしたperlスクリプトを書いてみました。
KORG Gadget2 -> SP-404MK2 インポート補助ツール: このファイルと同じとこ…
これは、ffmpegを使って、ファイルを読み込んで、そのまま保存するツールです。このスクリプトを設置した場所と同じところにある全てのWAVファイルを、同じ階層にあるIMPORTというフォルダ名にファイル名を変えて書き出します。つまり、IMPORTと同じ階層に「KORG Gadget」とか適当な名前のフォルダをつくり、そこにconvert.plとKORG GadgetでエクスポートしたオーディオファイルをほうりこめばOK。あとは convert.pl を実行するだけで、全てコンバートできるので、便利です。ただ、perlとffmpegの入ったMacやPCが必要ですけどね・・・。
ちなみにこのSP-404MK2でインポートできない問題はKORG Gadget2 for Macで書き出したものでもダメでした。(2022年12月頃のアップデート前のバージョンで確認、それ以降のは未検証。)
よく見たら16ビットに変換してますね。このへん24ビット指定でもうまくいくか、そのうち試したいと思います。
というわけでKORGサン SP-404MK2で読める形式で保存できるようにしてくださ〜い。
2023/10/21追記: SP-404MK2 Version3.02にしたら、KORG Gadget2で44.1KHz/24bitでエクスポートしたWAVをロードできるようになった!どっちが対応してくれたかわからないけど、すごくありがたい。